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熊本県酪農業協同組合連合会

工場を持つ強みを生かした戦略を

─昨年7月、全国酪農業協同組合連合会の会長に就任されました。

隈部 熊本は生乳生産量で北海道、栃木に続き全国3位の酪農地帯です。そのような全国屈指の県内酪農家の皆さまに支えられての就任となりました。現在、コロナ禍で全国の酪農家は非常に厳しい状況にあります。行き場を失った生乳は脱脂粉乳やバターなどの加工用に回されることになりましたが、土産用菓子や飲食店、ホテルでのニーズの減少から需給緩和が続いています。簡単に生産調整できないのが生き物相手である酪農の特徴です。平成17年に減産した際、影響はその後10年続き、生乳が不足する状況もありました。これを立て直すために長い時間をかけて生産基盤を整え、やっと安定生産が行えるようになったところでのコロナ禍です。難しい局面でのかじ取りになりますが、最終的には全国の酪農家が笑顔で経営ができるよう力を尽くしたいと考えています。

─県酪連では4期連続の増収が続いています。

隈部 平成28年から生産量は右肩上がりで、経営面でも増収増益が続いています。工場を持っている強みを生かし、販売エリアの拡大やコラボ企画などを推進。ロングライフ製品の香港向け輸出も伸びています。昨年は国が牛乳乳製品の輸出を促進する「畜産物輸出コンソーシアム推進対策事業」において、本会はLL牛乳部門で都府県で唯一、事業実施主体となりました。

─後継者育成についてお聞かせください。

隈部 現在、県内の酪農家戸数は440戸ほどですが、後継者不足や高齢化で年々減少しています。作業の自動化による労力の軽減は後継者の確保や高齢化への対応の意味でも重要です。また、人材育成の面では阿蘇ミルク牧場内に教育施設を作る計画もあります。昨年、同牧場では牛舎の増改築と新たな搾乳システムの導入、チーズの熟成庫建設などに投資を行っており、そこで仕事をしてもらいながら人材育成を行おうというものです。さらに全酪連でも「全酪アカデミー」を昨年立ち上げ、全国規模で就農支援を行うプロジェクトをスタートさせました。一人でも多くの就農者が出ることを期待しています。熊本県における酪農組織の整備については、昨年4月に酪農専門の4組合の生産者が一つになった組合が始動し、現在20会員となりました。引き続き一県一酪農協を目標に酪農家のための酪農組織整備を命題として取り組んでまいります。
 

らくのうマザーズ熊本工場
代表理事会長 隈部 洋氏

工場を持つ強みを生かした戦略を

─昨年7月、全国酪農業協同組合連合会の会長に就任されました。

隈部 熊本は生乳生産量で北海道、栃木に続き全国3位の酪農地帯です。そのような全国屈指の県内酪農家の皆さまに支えられての就任となりました。現在、コロナ禍で全国の酪農家は非常に厳しい状況にあります。行き場を失った生乳は脱脂粉乳やバターなどの加工用に回されることになりましたが、土産用菓子や飲食店、ホテルでのニーズの減少から需給緩和が続いています。簡単に生産調整できないのが生き物相手である酪農の特徴です。平成17年に減産した際、影響はその後10年続き、生乳が不足する状況もありました。これを立て直すために長い時間をかけて生産基盤を整え、やっと安定生産が行えるようになったところでのコロナ禍です。難しい局面でのかじ取りになりますが、最終的には全国の酪農家が笑顔で経営ができるよう力を尽くしたいと考えています。

─県酪連では4期連続の増収が続いています。

隈部 平成28年から生産量は右肩上がりで、経営面でも増収増益が続いています。工場を持っている強みを生かし、販売エリアの拡大やコラボ企画などを推進。ロングライフ製品の香港向け輸出も伸びています。昨年は国が牛乳乳製品の輸出を促進する「畜産物輸出コンソーシアム推進対策事業」において、本会はLL牛乳部門で都府県で唯一、事業実施主体となりました。

 
代表理事会長 隈部 洋氏


─後継者育成についてお聞かせください。

隈部 現在、県内の酪農家戸数は440戸ほどですが、後継者不足や高齢化で年々減少しています。作業の自動化による労力の軽減は後継者の確保や高齢化への対応の意味でも重要です。また、人材育成の面では阿蘇ミルク牧場内に教育施設を作る計画もあります。昨年、同牧場では牛舎の増改築と新たな搾乳システムの導入、チーズの熟成庫建設などに投資を行っており、そこで仕事をしてもらいながら人材育成を行おうというものです。さらに全酪連でも「全酪アカデミー」を昨年立ち上げ、全国規模で就農支援を行うプロジェクトをスタートさせました。一人でも多くの就農者が出ることを期待しています。熊本県における酪農組織の整備については、昨年4月に酪農専門の4組合の生産者が一つになった組合が始動し、現在20会員となりました。引き続き一県一酪農協を目標に酪農家のための酪農組織整備を命題として取り組んでまいります。
 

らくのうマザーズ熊本工場

Data

概要

所 在 地

〒861-8041 熊本市東区戸島5丁目10-15
【電話】096(388)3511

設   立

昭和29年4月3日

会   員

20組合

出 資 金

9億3,242万円

売 上 高

638億9,500万円

事業内容

生乳業務事業、購買事業、指導事業、食肉事業、素畜事業、乳業事業、阿蘇ミルク牧場事業

役職員数

理事14人、監事3人、職員284人

事 業 所

マザーズ・ステーション(菊池市・宇城市・あさぎり町)、食肉課(菊池市)、熊本工場、菊池工場、阿蘇ミルク牧場

支   店

熊本、福岡

営 業 所

関東、関西、中四国、北九州、大分、長崎、南九州

協同会社

(株)マザーズファーム、(株)らくのう運輸

ホームページ

https://www.mothers.or.jp/