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熊本大同青果株式会社

「生産者の所得向上」を目指して

─冷凍野菜事業が本格的に始まりました。

月田 熊本市西区池上町に建設を進めてきた冷凍加工工場が昨年3月末に完成し、稼働を始めました。県内産のホウレンソウ、コマツナ、ミカン、不知火、イチゴの5品目を冷凍加工、梱包しており、今年の早いうちにはブロッコリーも加える計画です。冷凍野菜は長期保存が利くため、野菜の相場に価格が左右されにくいのがメリット。現在は国内での流通のみですが、将来的には台湾や香港、ベトナム、タイなどアジア圏への輸出も視野に入れています。また、野菜の収穫などは大型機械を使った作業をわれわれが代行することで生産者の労力を軽減し、収益向上のお手伝いをすることも、工場建設の目的の一つです。

─通販事業が好調と聞きました。

月田 熊本のフルーツをはじめ、全国から集まる青果物の中からとっておきのものを市場直送で全国へお届けする通販サイト「とっぺん市場」を運営しています。昨年7月からは、熊本産の「濃密冷凍みかん」の通信販売を始めました。コロナ禍での巣ごもり需要も後押ししてか、青果物の通販はとても好調で、コールセンターのスタッフは100人体制で対応しています。

─社会や地域への貢献にも積極的です。

月田 昨年8月に、「熊本県SDGs登録制度」に登録されました。農産事業と加工野菜事業を通して農地の有効活用や食品ロスの削減、多様な人材が働ける職場づくり、子ども食堂などを通じた地域コミュニティーの活性化などに取り組みます。職員と地域住民のお子さんを預かる企業主導型保育園がとても好評で、増床を計画しています。

─今後の展望をお聞かせください。

月田 昨年3月に創立60周年を迎えました。コロナ禍で大きな行事はできませんでしたが、CM制作や制服のリニューアルなどを行いました。熊本大同青果グループは、荷受けの規模で九州2位まで来ました。今年3月期決算は売上高400億円を達成する見込みです。私には「日本一になりたい」という目標があります。実現するためには、何か1品目でも日本一になることがまずは大事。ニンジンの取扱量ではすでに九州一になっており、全国トップになれば、ほかの品目にも良い影響が出てくると考えています。今年はわが社の売り上げ増を追求すると同時に、「生産者の所得向上」を使命に取り組みたいと思います。
 

熊本大同フーズの冷凍イチゴ製造風景
代表取締役社長 月田 潔孝氏

お客さまと共に考える姿勢 継続へ

─昨年6月、新理事長に就任されましたが、これからの経営についてどうお考えですか。

鴻池 先輩方が築かれた伝統を守っていくことが、やるべき大きな柱の一つと考えています。一方で、私たちに求められる変化のスピードはこれまでとは比べものにならないほど速くなっています。キャッシュレス時代になり大型店舗は必要なくなり、これから支店の在り方も変わってきます。金融機関はこの1~3年で大きな変化が起き、今後の方向性が定まっていくのではないでしょうか。そういう環境の変化に適応していかねばならないと職員に常々伝えています。

─具体的にお考えのことがありますか。

鴻池 お客さまがパソコンやスマホで資金移動する割合が増えていけば、「これまで通りの窓口は必要か」という課題が出てきます。支店の役割が何なのかを考えたとき、私たちの大きな特徴であり、また、強みといえる〝人と直接会う〟拠点としての支店機能が浮かび上がってきます。最近よく「伴走型支援」という言葉を聞きますが、これは私たちが以前からずっとやってきたことです。より一層この点を磨いていくことも重要だと考えています。
 

理事長 鴻池 卓児氏


─11月に始められた飲食店支援事業もそうした考えから生まれた事業ですね。

鴻池 「くまもと街なかグルメガイド」と銘打った、LINEで誰でも参加できるデジタルスタンプラリーを行っています。飲食店は今、コロナ禍で先が見えず苦しい思いをされています。そこで、街なかに対して何かできることはないかと企画しました。お客さまの背中を少しでも押せたらと思っています。3月末まで開催し、「この企画があって良かった」と言われるものにしていきたいですね。

─「熊本城復興支援定期預金『天守閣』」は第3弾の寄付金を市に贈呈されました。

鴻池 預金総額に応じた金額を熊本城災害復旧の支援金として寄付しており、第3弾は131万円と、今までで最高額になりました。「ロアッソ熊本応援定期」など本業を通じた地域貢献はもちろん、各種プロスポーツへの支援にも取り組んでいます。

─今年の抱負をお聞かせください。

鴻池 熊本経済をいかに活性化させていくか。その一助になれるよう取り組んでいきます。お客さまと共に工夫し、新たな方策などを考えていこうと思います。金融機関として、お客さまと実際にお会いし、共に考える。この基本姿勢を変えない、変えてはいけないと思っています。
 

熊本第一信用金庫本店ビル

Data

概要

所 在 地

〒860-0058 熊本市西区田崎町484
【電話】096(323)2500

事業内容

青果物卸(市場経営)

設   立

昭和36年3月

資 本 金 

3,000万円

従業員数 

363人(関連会社、パート含む)

役   員 

代表取締役会長/月田求仁敬

代表取締役社長/月田潔孝

取締役副社長/梅田孝巳

専務取締役(葉茎菜部担当)/竹原由幸

常務取締役(根菜部担当)/河添洋平

常務取締役(果実部担当)/永田健二

常務取締役(特販部担当)/白石芳久

常務取締役(管理本部担当)/緒方大介

取締役果菜部統括部長/吉田宏人

監査役/久峨章義

グループ企業

熊本大同ホールディングス(株)、(株)大同リース、(株)HOSHIKO Links、熊本大同フーズ(株)

ホームページ

https://www.oyasai.ne.jp/

http://www.10831.jp/