県産冷凍野菜 海外輸出も視野に
─昨年の事業状況はいかがでしたか。
月田 青果物は小売店への卸や、飲食店の業務用需要も回復し、コロナ前の流通量に戻ってきています。コロナ禍でも業績が右肩上がりに推移できた要因の一つには、若い社員たちの頑張りがあると感じています。一昨年から新しい生産者の開拓を行う「まるごと大同プロジェクト」に取り組んでいます。取引先の生産者が多品目を作っていて、取り扱いのない品目があれば部内で別の担当者を紹介。そこで新規取引が成立したら、紹介した社員にも「貢献売り上げ」として評価する仕組みです。先ごろ表彰式を行いましたが、半年で新規獲得数が320件にも上り、売り上げへの貢献度はとても高いです。
─冷凍加工工場が稼働しています。
月田 一昨年3月に稼働し、現在は県内産のホウレンソウ、コマツナ、ミカン、不知火、イチゴ、ブロッコリー、ケールの7品目を冷凍加工。年間2000㌧の生産を目指しています。この工場は、野菜の収穫作業を代行することで生産者の労力を軽減し、収益向上につなげることが目的の一つにあります。現在は国内流通のみですが、将来的には海外輸出も視野に入れています。青果はダイコンやサツマイモ、スティックセニョールなどを香港、台湾に輸出しています。県と連携して香港のスーパーで県産野菜を販売するフェアの企画を進めており、生産者を視察に招きたいと考えています。
─働きやすい職場づくりに努めています。
月田 2014年からアメーバ経営を取り入れて社員の経営参加意識を高め、「熊本大同青果グループフィロソフィ」により企業哲学を浸透させて社員のベクトルを合わせることに努めてきました。また10年ほど前から誕生月の社員を集めて懇親会を続けてきたことから、部署間の連携や社員間のコミュニケーションが良くなったと感じます。個人の働きやすさを尊重して、部署ごとに時差出勤も可能にしました。社員が健康で、物心両面で幸福を感じることができる組織づくりを目指しています。業務面ではWEB受注システムを導入しました。仕事が今以上に便利になるためのDXにも積極的に取り組んでいく考えです。
─今年の抱負をお聞かせください。
月田 円安が進み海外輸入に頼っている肥料や飼料などの資材が高騰するなど、日本の食を支えている生産者は疲弊しています。青果物の流通を担う私たちができることで、少しでも将来の希望が見えるようなお手伝いをしていきたいと思います。


県産冷凍野菜 海外輸出も視野に
─昨年の事業状況はいかがでしたか。
月田 青果物は小売店への卸や、飲食店の業務用需要も回復し、コロナ前の流通量に戻ってきています。コロナ禍でも業績が右肩上がりに推移できた要因の一つには、若い社員たちの頑張りがあると感じています。一昨年から新しい生産者の開拓を行う「まるごと大同プロジェクト」に取り組んでいます。取引先の生産者が多品目を作っていて、取り扱いのない品目があれば部内で別の担当者を紹介。そこで新規取引が成立したら、紹介した社員にも「貢献売り上げ」として評価する仕組みです。先ごろ表彰式を行いましたが、半年で新規獲得数が320件にも上り、売り上げへの貢献度はとても高いです。
─冷凍加工工場が稼働しています。
月田 一昨年3月に稼働し、現在は県内産のホウレンソウ、コマツナ、ミカン、不知火、イチゴ、ブロッコリー、ケールの7品目を冷凍加工。年間2000㌧の生産を目指しています。この工場は、野菜の収穫作業を代行することで生産者の労力を軽減し、収益向上につなげることが目的の一つにあります。現在は国内流通のみですが、将来的には海外輸出も視野に入れています。青果はダイコンやサツマイモ、スティックセニョールなどを香港、台湾に輸出しています。県と連携して香港のスーパーで県産野菜を販売するフェアの企画を進めており、生産者を視察に招きたいと考えています。

─働きやすい職場づくりに努めています。
月田 2014年からアメーバ経営を取り入れて社員の経営参加意識を高め、「熊本大同青果グループフィロソフィ」により企業哲学を浸透させて社員のベクトルを合わせることに努めてきました。また10年ほど前から誕生月の社員を集めて懇親会を続けてきたことから、部署間の連携や社員間のコミュニケーションが良くなったと感じます。個人の働きやすさを尊重して、部署ごとに時差出勤も可能にしました。社員が健康で、物心両面で幸福を感じることができる組織づくりを目指しています。業務面ではWEB受注システムを導入しました。仕事が今以上に便利になるためのDXにも積極的に取り組んでいく考えです。
─今年の抱負をお聞かせください。
月田 円安が進み海外輸入に頼っている肥料や飼料などの資材が高騰するなど、日本の食を支えている生産者は疲弊しています。青果物の流通を担う私たちができることで、少しでも将来の希望が見えるようなお手伝いをしていきたいと思います。

Data
概要
所 在 地 | 〒860-0058 熊本市西区田崎町484 |
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事業内容 | 青果物卸(市場経営) |
設 立 | 昭和36年3月 |
資 本 金 | 3,000万円 |
従業員数 | 401人(関連会社、パート含む) |
役 員 | 代表取締役会長/月田求仁敬 代表取締役社長/月田潔孝 取締役副社長/梅田孝巳 専務取締役(葉茎菜部担当)/竹原由幸 常務取締役(根菜部担当)/河添洋平 常務取締役(果実部担当)/永田健二 常務取締役(特販部担当)/白石芳久 常務取締役(管理本部担当)/緒方大介 常務取締役/月田敬志郎 執行役員/津田裕一郎、藤本将史 監査役/久峨章義 |
グループ企業 | 熊本大同ホールディングス(株)、(株)大同リース、(株)HOSHIKO Links、熊本大同フーズ(株) |
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