得意先の利益第一に 戦略的提案を
─昨年はどのような年でしたか。
原田 ウッドショックと新型コロナウイルスの対応に追われた一年でした。ウッドショックは、アメリカの低金利政策による住宅着工数の急増やコロナ禍の「巣ごもり」によるDIY需要の高まり、それにコンテナ不足なども重なり、世界的に木材が不足したために起こったといわれています。カーボンニュートラルの実現に向けて、欧州では木造建築が見直され、一戸建てばかりでなく、ホテルやアリーナなど大規模な建造物が木造で建設される件数が増え、木材輸出量が減少している影響も大きいようです。世界各国から木材を輸入している日本では、わずか半年足らずで3倍の驚異的な価格に跳ね上がりました。木材の値上がりは少し落ち着いてきましたが、価格の高止まりが継続しており、ウッドショックはまだ収束しそうにありません。
─ウッドショックにどう対応されていますか。
原田 昨年1月にアメリカの木材価格が暴騰しているという情報が入ったので、おかしいと気づき、仕入れ量を増やし、お客さまに木材価格の上昇によるコストの見直しを口頭や文書で呼び掛けました。3月ごろから日本でも影響が出てきて、注文した木材が届かない、「プレカット難民」と呼ばれる工務店が出てきました。当社は木材を大量にストックしていましたので、木材不足の心配はなく、関東や関西のプレカット工場へ余剰分を回すこともできました。それでも刻一刻と変化する木材の需要と供給、相場、海外情報などの収集と分析で気が抜けません。
─昨年の業績はいかがでしたか。
原田 東京事業部、兵庫営業所が大変好調でした。これは、ウッドショックで、取引先が急拡大したことによるものです。鹿児島営業所も順調でした。このまま売り上げが好調に推移するようなら、生産設備を入れて事業部にしようと考えています。県外の業績が良く、売上高は150億円に達しそうです。
─今年の目標をお聞かせください。
原田 再度の木材不足に備え、安定価格、安定供給できる態勢のさらなる強化です。そのため、国産材に切り替え、強度不足を補う工法を開発していきます。得意先の利益確保を第一に、経営戦略に役立ついろいろな提案を出していくつもりです。そのための正確な商品情報や市場動向などを提供できるよう、社員一人一人のスキルアップを図り、その根本となる当社の新工法開発や独自の売り方などの思想、発想を継承していきたいと考えています。


得意先の利益第一に 戦略的提案を
─昨年はどのような年でしたか。
原田 ウッドショックと新型コロナウイルスの対応に追われた一年でした。ウッドショックは、アメリカの低金利政策による住宅着工数の急増やコロナ禍の「巣ごもり」によるDIY需要の高まり、それにコンテナ不足なども重なり、世界的に木材が不足したために起こったといわれています。カーボンニュートラルの実現に向けて、欧州では木造建築が見直され、一戸建てばかりでなく、ホテルやアリーナなど大規模な建造物が木造で建設される件数が増え、木材輸出量が減少している影響も大きいようです。世界各国から木材を輸入している日本では、わずか半年足らずで3倍の驚異的な価格に跳ね上がりました。木材の値上がりは少し落ち着いてきましたが、価格の高止まりが継続しており、ウッドショックはまだ収束しそうにありません。
─ウッドショックにどう対応されていますか。
原田 昨年1月にアメリカの木材価格が暴騰しているという情報が入ったので、おかしいと気づき、仕入れ量を増やし、お客さまに木材価格の上昇によるコストの見直しを口頭や文書で呼び掛けました。3月ごろから日本でも影響が出てきて、注文した木材が届かない、「プレカット難民」と呼ばれる工務店が出てきました。当社は木材を大量にストックしていましたので、木材不足の心配はなく、関東や関西のプレカット工場へ余剰分を回すこともできました。それでも刻一刻と変化する木材の需要と供給、相場、海外情報などの収集と分析で気が抜けません。

─昨年の業績はいかがでしたか。
原田 東京事業部、兵庫営業所が大変好調でした。これは、ウッドショックで、取引先が急拡大したことによるものです。鹿児島営業所も順調でした。このまま売り上げが好調に推移するようなら、生産設備を入れて事業部にしようと考えています。県外の業績が良く、売上高は150億円に達しそうです。
─今年の目標をお聞かせください。
原田 再度の木材不足に備え、安定価格、安定供給できる態勢のさらなる強化です。そのため、国産材に切り替え、強度不足を補う工法を開発していきます。得意先の利益確保を第一に、経営戦略に役立ついろいろな提案を出していくつもりです。そのための正確な商品情報や市場動向などを提供できるよう、社員一人一人のスキルアップを図り、その根本となる当社の新工法開発や独自の売り方などの思想、発想を継承していきたいと考えています。

Data
概要
所 在 地 | 〒861-8012 熊本市東区平山町2985-1 |
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設 立 | 昭和36年2月6日 |
事業内容 | 住宅用木材・建材の販売、住宅用プレカット材の加工・販売 |
資 本 金 | 8,000万円 |
役 員 | 代表取締役社長/原田実生 |
従業員数 | 196人(関連会社を含む、2021年11月末現在) |
支店・営業所 | 福岡事業部、東京事業部(東京)、兵庫営業所、鹿児島営業所 |
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